人にやさしい住環境を提案するプロを目指す

福祉住環境コーディネーター@仕事&試験情報

福祉住環境コーディネーターに求められる資質は?

福祉住環境コーディネーター(FJC)には、どんな資質を持っている人が向いているでしょうか?福祉分野の資格なので、人をいたわる「献身的」な資質があれば大丈夫かというと、一概にそう言うことはできません。
私の場合、仕事の中心は介護ヘルパーです。FJCの知識はあくまで、住宅への対処が必要と気がついた時にサブ的に活かすようにしています。それでもヘルパー業務を行っていただけの時より、多くの方と接点を持つようになりました。私が思うにFJCに、介護を必要とされているご本人やご家族、そして各専門家たちとの「コミュニケーション能力」や、住宅改修プランの全体をまとめて改修を実施する「コーディネート能力」が欠かせないように思います。ここではそのような、FJCの適性につて述べてみたいと思います。

●コミュニケーション能力

「浴槽に手すりをつけたいのです」と相談してくるのは介護を必要としているご本人でしょうか?いえ、住宅改修の相談は多くの場合、家族から出される場合が多いのです。
介護を必要としているご本人はむしろ、改修に消極的なケースも少なくありません。その理由は、自分のために余計なお金がかかるのは家族に申し訳ない、などの遠慮。また環境の変化に対する不安などがあります。そんなケースでは「おじいちゃん、お風呂に手すりがつくと、それだけ家族も負担が減って楽になるのですよ」と、介護者の負担が軽減することをご本人に十分理解してもらう必要があります。
住宅改修により、それまでと介護が必要な方ご本人の生活がどう改善されるのか。まずはそのことをご本人とご家族のみなさんに納得してもらって、協力していただくことがスタートラインです。人のナイーブな気持ちも汲んであげる必要がありますので、コミュニケーション力も、デリケートなそれが必要になります。

●コーディネート能力

福祉住環境の改修には、医師、福祉関連職(社会福祉士や介護福祉士)、工務店や設備器具会社(建築)、金融機関、また介護保険制度を活用した住宅改修には自治体も関わってきます。
FJCはそうした専門家の意見を一通り聞いた上で、ひとつの専門的視点に片寄ることなく、適切な住環境整備を行います。建築など関連職種の専門家に「このように作ってください」と具体的な要望を出すのはFJCです。コミュニケーション力に加え、全体をまとめる力=コーディネート能力が、FJCには欠かせません。高齢者の方や障害者一人ひとりに最適な住環境を提供するためには、改修工事に関わる専門家たちに、それぞれの力を十二分に発揮していただくことが必要だからです。

 

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