人にやさしい住環境を提案するプロを目指す

福祉住環境コーディネーター@仕事&試験情報

介護ヘルパーを続け、変わった価値観

漠然とでも「福祉」の仕事に関心をお持ちの方には、私は、福祉住環境コーディネーター(以下FJCと省略します)の資格をお薦めします。FJCは福祉のなんらかの仕事と必ずといっていいほど関わってきます。またFJCは、それほど取得がむずかしい資格ではないからです。

私は(男性)介護ヘルパー歴7年目になります。年齢は30歳を過ぎました。話題がFJCの事から少し外れますが、男性が、ホームヘルパーの世界で生きていくのは、正直大変です。「滞在型」介護の話ですが、自分は掃除・洗濯、料理をするつもりはあっても、お年寄りの方は、男にそういう仕事をなかなかやらせたがらないというのがあって。そのため私は、どちらかといえば男性向きの力仕事、訪問入浴介護のオペレーターの仕事を中心に生計を立てています。

いまの日本では、福祉の仕事はまだ女性向きといいますか、女性社会的なところがあるのは確かです。でも私のように、「福祉」に関心のある男性も少なくないはずです。世の中は変わっていきます。昔は男性の職場だった建築現場に女性のガテンさん増えてきているように、介護ヘルパーの現場に、これからはもっと男性も増えていくと思います。

さて、介護の仕事を始めた頃のことですが。まだ若かったことなどもあり、私は「介護」という言葉の響きといいますか、何か「世のため人のため・献身」のような、憧れを持っていたように思います。若さもあり仕方なかったのかもしれませんが、最近は、それだけではいけないと思うようになりました。

介護の仕事は「きつい・きたない」重労働だから、憧れだけでは務まらない、と言いたいのではありません。7年この仕事をして思うのは、誤解を恐れずに言えば、高齢者や障害をお持ちの方を、何か特別の目で見てはいけないということです。同じく「人」として接するのだから、入浴などその方が必要としていることを当たり前に届けることが、ヘルパーや、ほか福祉の仕事をする人には欠かせない資質なのだと感じるようになりました。

もちろん重度の障害をお持ちの方には、相応の手厚い介護が必要です。しかし多少身体や精神が衰えても、高齢者の方は普通に生活できます。そのことが、よく分かるようになってきたのです。ただし、高齢者には若い頃のように簡単にはいかないこともあります。定期健診など病院通いが必要なのに病院へ通うのが大変(医療)。食事の支度をするのが大変(生活)。家の中のちょっとした段差が障害になる(住環境)などです。

福祉を必要とされている方を、何か特別の目で見ない。ただ、医療や生活面で足りないものを差し伸べること。また、手すり、段差の解消、一人で用の足せるトイレなどの住環境を提供すること。そうした援助の手を差し伸べることで、お年寄りに、私たちと同じように生きる喜びを持ち続けてもらうことが大事です。私はヘルパー業を続けて、そんな風に考えるようになりました。これからも介護の仕事をずっと続けるつもりです。そして介護を必要としている方と、同じ目線で、気負うことなく援助のできるよう、私はFJCの資格を取ることに(取得)したのです。

 

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